母は私の行動発達に敏感になり過ぎていたのか

親であれば、自分の子供に対して、人としての道を外すことなく、一人前の大人に成長して欲しいと、当然願われることでしょう。

そして、子供が幼ければ、幼いほど、自分の子供が病気をしていないか、発達に遅れがないか、何か他の子と違うのではないか等、違和感を感じてみたり、心配は尽きないと思います。

さて、子供(人)には様々な得手不得手があり、また、行動においても、幼いうちからその行動が出来たり、少し年長になって、やっと出来たりと、子供の行動の発達は様々です。

私の人生を通して思うことですが、行動の発達面に関しては、その子なりの個性の基、進歩しているので、あまり、親が過干渉に口を出して、「あの子は出来ているのに、あなたは出来ていない」、等怒ったりしない方が良いように感じます。

実は私は振り返ると、行動の発達において、個性的かつ、発達の遅れがあったと認識しています。
ついでに、勉強も出来ませんでしたが・・・。

1 自転車の補助輪が取れるが遅かった

運動神経が良くなかったので、バランス感覚が悪かったのでしょう。
小学生、3年生頃まで、自転車に補助輪がついていました。

2 シャンプーハットが取れなかった

小学生2年生頃までの話しです。
お風呂に入り、頭を洗った後、お風呂のお湯を頭にかけて、シャンプーを流し取るのですが、私はなぜか、頭を洗う時はいつも、シャンプーハットをしていました。
(当時、シャワーは家にはありませんでした)。

この状況を見ていた母は、私と一緒にお風呂に入った時、私がつけていたシャンプーハットを強引に取り、お風呂のお湯をぶっかけました。
私はおもいっきり泣き、その鳴き声は、隣の家まで、聞こえていたそうです。
恥ずかしい。

3 瓶の牛乳のキャップ(同種)を集めて、並べて、動かして遊んでいた

友達が少なかったから、1人遊びが多かった。
何かを並べて遊ぶのが好きな子でした。
小学生、高学年の遊びと考えると、幼い遊びかと思います。

さて、自店車の補助輪、シャンプーハット、牛乳瓶のキャップについても、今の私が、これらで遊ぶことはありません。
また、牛乳のキャップを集める趣味もありません。

子供の個性、発達とは、一見遅れているように見えても、年とともに、その子なりに成長して、趣味等も変わり、ごくごく、皆と同じような趣味等を見つけたり、また、その子なりの個性を発揮するのではないでしょうか。

ただ、そこにたどり着くまでに、時間差が多少あるだけで、子供の行動発達の遅れについて、親はあまりにも神経質にならない方が良いのではないかと思いますが。

結局母は、私の発達の遅れへの苛立ちからか、私を責め、私の心を傷つけ、発達の遅れにプラス、私を内向的な子に仕立て上げた。

参考文献です。
自閉症スペクトラム 10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体
SB新書 本田 秀夫 著

大人になれば帳尻が合うこともある
大人になってから振り返れば、オムツがいつ取れたかなど、どうでもよい話しです。
ところが、4歳までオムツが取れなかった人の場合、2歳でまだオムツが取れていなかった頃、その人の親はとても心配していたかもしれません。オムツが取れている子が周りに着々と増えてきているのに、うちの子はまだ取れていないと焦るわけです。
しかし、その焦りは、同情には値するけど、後から考えれば結果は同じになるのだから、無駄な焦りです。

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