何でも人のせいにする人 常に親に責められた可能性

何か自分にとって不都合なことが起こると
その原因を客観的に分析することなく
誰かのせい、誰かの責任にする傾向が高い人とは
どのような心理なのでしょう。(責任転嫁)

何でも人のせいにしてしまう人。

何でも人のせいにして、人を責めることは
自己反省能力が低いと考えられます。

すなわち、自分を振り返り、自分にも原因があるのではと考え
そこから、自分を振り返ることがなく、自己成長の機会を失してしまうのです。

また、何でも人のせいにする人は
人をコントロールして支配する傾向があります。

それは、「あなたのために辛い思いをするのは嫌だ」
「あなたが悪いから、私が苦しい思いをしている」
等々。
思いが背景にあるようです。

本当は自分に原因があるかもしれませんが、
自分の責任とは考えにくく、人のせいにする。

自分の抱く感情を人のせいにしてしまいます。
そして、相手に罪悪感を抱かせ
相手を自分の望む結果をもたらすように
相手を支配しようとします。

しかし、なぜ、このような心理になるのでしょうか。

何でも人にせいにすれば楽です。
自分が楽をしたいからでしょうか?
それとも、生まれ持った気質、性格要因でしょうか?

次のことが考えられます。
何でも人のせいにする人は
成育歴において、何でも自分が悪いと思いこまされる経験をされ続けた。
端的に書くと、親から「お前のせいで・・・」と親から言われ続けた。
そして、自分が悪い、自分の存在が悪いと、いったんは思い続けてきましたが
それでは、自分が自分を責め続け、抑うつ状態になります。

そこで、心理的バランスを取るために、自己防衛機制が働き
成長とともに、悪いのは自分ではなく人だ。
自分は悪くなく、「私は正しい」のだ。
この思いを強化発展させることになった。
何でも人のせいにする心理になってしまった。
そして、攻撃的になった。

または、親同士が「あなたのせいで・・・」、「お前が悪い」等の言動を
見て、聞かされ続けてきた。
この人間関係を学習した。

何でも人のせいにする人。
自分に原因があるのではなく、
自分に接する人に原因があると、
自分を守るため
または、親の態度より学習した結果
そして、無意識に刷り込まれた結果なのかもしれません。

しかし、このように考えると
何でも人のせいにする人は
幼児期、子供時、辛い家庭環境に居続けたことが理解出来ます。

そして、何でも人のせいにする人が回復するためには
自分を振り返り、自分の思考のクセを捉え
客観的な思考能力を身に付け
自分を意識的に変えていく作業が必要となってきます。

すなわち、その問題は、自分の問題ではないのか。

自分にも原因があるのではないかと考える、

この思考力です。

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