25年前の心理カウンセリング経験

私がはじめて心理カウンセリングを受けたのは、28歳の時、今から25年以上前です。

当時は強迫性障害の治療を希望して、タウンページより検索(ネットはありませんでした)、カウンセリングを受けに行きましたが、カウンセリングはフロイトの自由連想法を主とした治療方法であり、結局は何も解決しませんでした。

とくに心理カウンセラーと会話をすることはなく、ベッドに寝かされて、カウンセラーの誘導質問に対して、自由に答えるものです。
カウンセラーの強迫性障害治療の結論は、親を庭に放り出せといった、荒唐無稽なものでした。

当時の心理カウンセリングはこのようなものだったのでしょう。

しかし、あの時代のカウンセリングへの誘導と、お金をむしり取ることには凄みがありました。

まず、カウンセリングへの誘導ですが、最初に2本の金属棒のようなものを持たされ、目の前の判定機械により、赤が出来れば緊張状態、青が出ればリラックス状態。

私は赤を出してしまったので、あなたは緊張状態であり、カウンセリングを受けなければなりません。
まぁ、こんな誘導です。

多くの人は、知らない場所にカウンセリングに来るだけで緊張しているのに、そのうえ、わけの分からない機械を目の前にすれば、さらに緊張は高まるでしょう。

つまらぬトリック。

そして、金儲けのすさまじさについてですが、1回はカウンセリングを受けます。しかし、次回以降のカウンセリングは多額の回数券を買わないと、継続を断られます。
(20万円ほど継続料前払い)

今の時代感覚で考えれば、あきれ果てます。
まだ、カウンセリングが一般的ではなく、開業心理カウンセラーも少なかったのでしょう。
しかし、当時はこれが、まかり通っていたのです。

そもそも、高額のカウンセリング回数券を買ったとしても、途中でそのカウンセラーと相性が合わなくなり、通うのが嫌になることもあるでしょう。
また、カウンセリングの途中でご相談者様が回復へ向かうかもしれません。

しかし、一度購入した、カウンセリング回数券の代金は返金しないという契約なのです。
(私は回数券を購入、途中からカウンセリングを放棄したので、10万円以上損しました)。

バブルも終わり、日本経済も陰りつつあった時代。
心理カウンセラーもご相談者様を囲い込むのに懸命だったのかもしれません。

それは、自分の経済のため、自己の安定のためです。
(今でも心理カウンセラーは自己の経済も考えて、カウンセリング行為、運営を行っていますが、あまり酷い儲け手段・手法を取ると、それは自分に負として返ってくるでしょう)。

これは、カウンセリングに限らず、すべての行為において・・・。

あくどい儲け方はしないことです。
お客様の利を、常に理念としましょう。

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