結婚とキャリア

女性が結婚後家庭に入り再就職する場合何が一番の重要か、
それは、雇用されうる能力、すなわち、エンプロイアビリティだと思います。

常に自分が労働市場に必要とされる能力を持っているかどうかということです。
実はこれは現職の男性にも言えることです。今の社会では1つの会社に就職したからといって、ずっとその会社で働いている可能性は少ないでしょう。
成果主義、アウトソ−シング、リストラなどいつどこでどうなるのか分かりません。

いつどこでどうなるか分からないということは、常にその危険に対応する態度が必要となってきます。
私達が自分の都合で退職するにせよ、会社の都合で退職するにせよ、一旦職を失っても自分が労働市場から必要とされる能力を持っているかどうかが、再就職の成否を決定します。

すなわち、私達が自己責任において労働市場から必要とされる能力開発を常にしなくてはならないということです。
常に労働市場から求められる存在ではなくてはならないということなのです。エンプロイアビリティ、雇用されうる能力を獲得し続けることが重要です。

自分が常に労働市場に必要とされる能力を開発し続けるということは、自分の進むべき職業人生を自分で決定し、キャリアアッブに対する計画を立て、実行していくことに他なりません。

一旦何らかの都合で職を失っても、常にスキルアップを図っているわけですから、再就職はしやすい状態でしょう。
そして、逆に考えると転職を繰り返すたびごとに、新たなスキルを獲得しキャリアアップを図り、自分の理想の最終目標を手に入れることになります。

男性の場合は、結婚して家庭に入る女性に比べるとキャリアアップを図っているように見えますがそうとも言えません。
就く職種によっては、長くその仕事をしていても、その勤めている企業にとっては通じるキャリアであっても他の業界、企業にとってはあまり通用しないキャリアもあります。

私事ですが、私も14年間サラリ−マンをしていました。仕事内容は銀行事務管理責任者でした。
しかし、このキャリアは勤めていた会社では雇用されうる能力でしたが、退職後転職活動をしてみると、あまり必要とされるものではありませんでした。
あまり一般的な仕事ではなく、だからといって専門性が高いわけでもありませんでした。
したがって、14年間のキャリアは労働市場ではあまり評価されなかったのです。

ですから、どんなキャリアが労働市場で必要とされているのか、このあたりの分析も必要でしょう。
現在仕事に就いている男性に言えることは、ひとつの会社に真面目にコツコツ働くのも大切ですが、そのキャリアがあまり市場価値のないものであるならば、いざ失業した時泣くのは自分自身です。
自分のスキルアップのためならば転職もOKと言うぐらいの気持ちは必要でしょう。
自己のスキルアップのために、今の会社、仕事を踏み台にすればいいのです。
もう、会社が従業員を守る時代は終わったのですから。

さて、本題である結婚後の女性の再就職について考えましょう。

仕事に就いている男性にとってもキャリアアップは大切で、望む方向に進むのは結構難しいのに、結婚後家庭に入り、労働社会から一線を引いた女性が再就職するのは至難の技でしょう。
もちろん、給料、仕事内容にこだわらないのならば何とかなるかもしれませんが。
収入もある程度必要で、望む仕事を手にするためにはエンプロイアビリティ、雇用されうる能力が必要です。

では、どうやって雇用されうる能力を維持し続ければいいのでしょうか。
女性のスキルアップは家庭に入ると難しいものです。
なんと言っても、労働社会から遠ざかるのですから。
とは言ってもスキルアップは絶対に必要です。
では、次に具体的なスキルアップについて考えてみましょう。

スキルアップ

1. 何らかの経験よりアップする
2. 資格を取得する
3. 常にアイディアを持ち続ける

1. 経験よりアップする

会社を退職すると実際に不可能になってしまいます。代案としては、ボランティア、コミュニティ等に参加をしてそこから、何らかのスキルを身に付けることは可能でしょう。

2. 資格を取得する

現実的に可能だと思います。但し、家事や子育て疲れきっている場合はしんどいかもしれません。 どの資格がどのように再就職に有利なのか、または、経済的に多少余裕があるのならば独立系の資格を考えてよいのかもしれません。

3. 常にアイディアを持ち続ける

企画にあたります。家庭で過ごして不便だなとか、ここをこう改善したら便利なのにと問題意識、改善意識を常に持ち続けて下さい。すると、ふと何らかの改善アイディアが 浮かぶかもしれませんそれを売り込むのです。
セラリ−マンやOLには分からないところに常に目がいっているはずですから、そこを利用してください。
家庭生活の経験から得たものを売り込むわけです。
これでいくと特許を取得出来る可能性もあり、特許使用料も継続的に入ってくるかもしれません。

今、私が結婚後家庭に入ってもキャリアアップできる、また、新たなキャリアを取得出来る方法は以上のようなものです。
まだまだ、たくさんあるとは思います。
別に数年後の離婚のために備えるのではなく、いずれ、子供に手がかからなくなったら、また、社会で働きたいと思うこともあるでしょう。
その時に時給800円のアルバイトで、こんなんしかないわぁ−ではなく、自分を高く売って欲しいのです。
いかがでしょうか

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