結婚するとパートナーは変わるのか?
結婚をして夫婦になってしばらく経ちますと、パートナーが変わってしまったという話しをよく聞きます。
こんな人だったとは思わなかったというのです。
こんな人とは、否定的なニュアンスの側面が大きいです。
では、本当にパートナーは変わってしまったのでしょうか。
私は心理カウンセラーとして、人がそんなに短時間で変わるとは思いません。
正しくは、パートナーが変わったのではなく、もともとの人間性が結婚後、遠慮なく出てきたのではないでしょうか。
結婚前の2人の関係性と、夫婦となってからの2人の関係性の違いを考えれば分かります。
よく考えてみてください。
または思い出してみてください。
結婚前私たちは、相手を失いたくない思いから、自分よりもパートナーを優先して、お付き合いをしていたのではないでしょうか。
これは自分の気持ちを抑え、パートナーの気持ちに沿うことを優先してきたのです。
常に自分を出さずに、相手を優先してきたのです。
これも結婚するため、パートナーに気に入ってもらい、失わないためです。
しかし結婚して夫婦となりますと、パートナーを優先する必要はあまり感じないかもしれません。
それは結婚という願望を成し遂げ、パートナーを失う恐れがなくなったからです。
ですから結婚前のように、パートナーを優先して、自分を抑える必要がなくなったのです。
と言うことは、
本当の自分が出てきたということなのです。
今までパートナーを優先するために出さずにいた、自分が出現してきたのです。
ですからパートナーは変わったのではなく、本当のパートナーが出てきたと考えた方が理屈に合うと思います。
そう考えると、結婚前のパートナーは幻だったのかもしれません。
また幻に焦点を合わせますと、結婚前の熱い気持ちからパートナーを理想化して見てしまい、結婚後落ち着き、熱い思いが冷め出してから、本当のパートナーを客観的に見だしたのかもしれません。
いずれにせよ、私たちが結婚前に付き合っていたパートナーは幻の側面を含んでおり、実在していなかったかもしれないのです。
そして結婚後夫婦となって、はじめて本当のパートナーに直面するのです。
私たちは結婚前、お互いのことをあまり知らなかったのではないでしょうか。
知っていたのは本当のパートナーではなく、自分を抑え、演技をしていたパートナーだったのかもしれません。
そして、結婚して夫婦となって、本当のパートナー、パートナーの人間性、性格に触れることになるのです。
ですから夫婦となってはじめて、お互いがお互いのことを知りあうのです。
したがって、夫婦となってお互いの人間関係を再構築する必要があるのです。
お互いの関係を再構築、築くためにはパートナーのことをさらに深く知る必要があります。
そのために重要なことはコミュニケーションです。
夫婦関係をさらに前進させるためにも、お互いがお互いのことに興味を持ち、コミュニケーションを図ることは大変重要なのです。