役割が人を育てる バンドと職場の経験より
私は子供時より人見知り、人が苦手、心を開くことが出来ない青年でした。
大学時は1人でいようと、何をしていようと、誰の干渉もなく気楽に過ごしていました。
今の若い方は、ボッチを気にされますが、私はボッチ、1人でいることを気にしませんでした。
しかし常に1人でいた為、人と何かを一緒に成し遂げる、協力、協調、コミュニケーション力、これらの社会性は完全に欠如していました。
そして、このまま社会人へと突入しました。
社会性、社交性のない私が社会人になっても、何をどうしてよいか分からず苦労しましたが、このままの自分ではダメだと、どこか危機感もあり、人と何か協力してやってみたい、自分を変えたい、仲間というものが欲しいと思う気持ちが強くなってきました。
ここで、過去、私の人生、親子関係を壊滅に追い込んだピアノが登場します。
当時(30年前)は空前のバンドブームであり、ピアノを弾ける私は、バンドでキーボードを弾く役割を果たすことにより、バンドの仲間に入れてもらいたいと考えました。
バンドは皆が1つの役割を持ち、1つのこと(演奏)を成していきますので、社交性のない私でも、役割を果たすことにより、仲間に入れてもらえるのではと思ったのです。
バンドでの活動は2年間でしたが、人との付き合い、仲間意識とは、こういうものであると学ばせせて頂きました。
しかし、キーボードを弾いて不思議だったのは、他のメンバーはリズムに乗って、自然と体が動き楽器が弾けるのに対して、私は譜面を読み、正確に譜面通り弾こうとしていたことです。
リズムに乗るということが出来なかったのです。
リズムでさえ、頭で理解しようとしていました。
ずっと心を開かず、固い心でいましたので、心を開いて自然と体が動くことが出来なかったのでしょう。
以前心理学の講座において、講師の方から、参加者全員に音楽に合わせて踊ってもらうと、その人が心を開いている人か、心を閉ざしている人か判断出来ると聞いたことがあります。
きっと、心を閉ざしている人は、音楽、リズムに合わせて踊るのが難しいのでしょう。
思うように体が動かない、そして、そして踊る自己表現の恥ずかしさも感じる。
しかし、バンドの経験は私にとっては良い経験でした。
嫌々習っていたピアノが役立った。
さて、役割が人を育てる。
私はバンドではキーボードを弾く役割から、人としていろいろ学ばせて頂きました。
役割が人を育てる。
職場でも経験しました。
私は入社した当時、職場は事務専門の会社であり、90%以上が女性の職場でした。
羨ましいですか?
私には苦痛でした。
ずっとまともに人と接したことがなく、かつ女性とほとんど話したこともありません。
職場においても何をどう振る舞って良いかも分からず、いつも辞めたいと思って出社していました。
しかし、我慢を重ねて何年か勤めるうちに仕事にも慣れ出し、職位も上がり、「報告、連絡、相談」、「指示」をとりながら、徐々に雑談、コミュニケーションも出来るようになっていきました。
仕事の役割を果たし続けることにより、私のコミュニケーションスキル、社会性もアップしたのでしょう。
2つの事例を掲げましたが
役割が人を育てる。
継続する大切さ。
これらのことを大切に、日々実践を重ねると、社会性、コミュニケーション力、性格は変わっていくのではないでしょうか。
これは、私の経験です。