人生に期待しない
「人生には期待しない」
この言葉を時折、あちらこちらで聞くことがあります。
人生に期待しない。
ものすごく重みのある言葉です。
しかし、「人生に期待しない」。
この言葉は真なのでしょうか。
私はこの言葉を発する方のお気持ちは、なんとなくわかりますが、得心はいっていません。
なぜなら、人生を創るのは自分であり。
人生に期待しないということは、自分が自分に期待しないという意であると私は考えているからです。
もちろん、病気や、経済的な問題を抱えると、人生に期待云々等、バカバカしいと思われるかもしれません。
でも、諦めてしまうと、全てが終わってしまう。
また、どれだけ思うように人生が進まない、歯車が合わない連続だと思われた時でも、その時は忍耐と試練の時と思い、耐える。
これは人生云々ではなく、自分自身の背負った課題です。
少し冷たい言い方かもしれませんが、課題と考えた方が、まだ、解決策もあり、主体的に何とかしようと取り組める。
「人生に期待しない」と断言してしまうと、絶望と失望しかないように感じるのです。
自分に期待を持ち生きる。
生きにくい世の中、努力は報われないと思われる方もおられると思います。
それでも、自分に期待をする。
自分に期待をすることが、人生に期待を持つことにつながる。
しかし、自分に期待を持てないと思われている方に対して、また期待すら見つからないと、思われている方に対しては、いかに考えればいいのだろうか?
私が言えることはたった1つです。
「今、目の前のやるべき事に最善を尽くす」。
必ず、その姿、取り組み姿勢を評価し、応援してくれる人が現れる。
これは、私の人生経験上に過ぎないかもしれませんが、応援してくれる人がいるのと、いないのとでは、生き方の感じが違うと思います。
取り組むべきことに、最善を尽くす。
(しかし、無理は禁物ですよ)。
他者の暖かい視線、応援は、自分に対する自信ともなり、自分に期待が持て、その感覚が人生を開くことにつながる。
自己の人生の創造主は自分であり。
人生そのものではないのです。