幸せの基準 他者(知人)の幸せを優先
以前、知人から尋ねられました。
「テレビを見ていた時、自分が幸せを感じるためには、自分の友人、知人、周囲の人が幸せでなければ、私自身が幸せになれない」。
この人の発言をどう思うかと、聞かれたのです。
私はその番組を見ていなかったので、誰の発言かは知りませんが。
直観ですが、その発言の主(以下、彼女と表示)が本意であるならば、彼女の幸せは遠く彼方にあるなぁと思いました。
なぜなら、彼女の知人が幸せか、どうか、問題を抱えているか否かは、彼女以外の彼らしか感じることが出来ず、仮に問題があったとしても、それを解決出来るのは彼らしかいないのです。
何回か書いていますが、他者の問題に対して、解決しよう、何とかしようと奮闘すること、これは自分の責任でもあるのだ等、他者責任を自己責任に置き換えることは不可能なのです。
その人の問題を解決出来るのは、その人本人、基本的にはその人(自分)だけです。
もちろん、何らかの支援、援助を受けながら、問題解決ということもあるかもしれませが、それも、その人次第です。
それに、幸せの基準とは人様々であり、幸せではないと言っている、友人、知人の中には、客観的に考えてみれば、なぜ、幸せではないというのだろうと、思える方もおられるかもしれません。
自分が幸せか、不幸かどうかを感じるのは、その人の考え方、捉え方、欲求水準の高低も影響するでしょう。
したがって、問題を抱えており不幸せを感じている方が幸せになるためには、また、原因となっている問題を解決出来るのも基本的には本人のみ。
不幸感を変えることができるのも、考え方、感じ方を見つめなおすことが出来るのも、本人次第。
おせっかいにも、「なぜ、あなたは不幸せと感じるのか、こんなに満たされているのに。幸せなはずだ、おかしい」等、説教でもはじめたら、それこそ、大切に思われている、友人、知人、周囲の人との関係性がおかしくなり、彼らとの縁が切れてしまかもしけれません。
彼女にとって。これ以上の不幸はことはないのではないでしょうか。
「自分が幸せを感じるためには、自分の友人、知人、周囲の人が幸せでなければ、私自身が幸せになれない」。
友人、知人、周囲の人を想う、立派な気持ちと思いますが、前述したように、問題を解決出来るのも、不幸感を解消出来るのも、その人、本人だけなのです。
残念ながら、友人、知人の様々なことを、コントロール出来ません。
コントロール出来ないことに、振り回されていれば、彼女が幸せになれる時は、遥か彼方となってしまうのです。
知人、友人の幸せを想う気持ちを大切にしながらも、
彼女自身、自分の幸せを探求して欲しいなぁと思いました。
自分を幸せに出来るのも、基本的には自分です。
もちろん、そのためには、家族、友人、知人等のつながりも大切ですが。
まずは、自分なのです。
幸せの基準が何かは、人様々。
自分が心地よく幸せになるため、その感覚を得るため、自分は自分の幸せを感じることに、まずは専念しましょう。
そして、皆が幸せになることを願ってあげましょう。