呼吸と人生
人は皆、呼吸をして生きています。
そして、呼吸には浅い呼吸と、深い呼吸があると言われています。
深い呼吸とは、ゆったり吸って、ゆったり吐く。リラックス状態でしょう。
最近、注目のマインドフルネス、昔からお馴染みの自律訓練法、ともに呼吸に重きを置いています。
さて、私の呼吸は浅い呼吸です。
肺活量は高いのですが、常に呼吸は少し浅いようです。
自分でも深く息を吸えていないことを自覚しています。
だったら、それなりにマインドフルネスでも、瞑想でも、日常に取り入れれば良いのですが、私の脳は、考えることを嗜好し、呼吸に集中、ぼんやりすることが苦手なのです。
呼吸が浅いとどうなるか、書くまでもありませんが、イライラ、緊張、不安等に深く関係します。
呼吸が浅いとリラックス状態に移行しないのです。
さて、私が自分の呼吸が浅くて最も困ったのは、35歳時ぐらいの頃。
人と話しをするとき、声が小さく、声を出しにくいことが多々ありました。
私たちは話しをする時、息を吐きながら話すと思いますが、呼吸が浅いと、吸う息も浅く、吐く息も浅くなり、浅い息を吐きながら話すと、声が小さくなり(出しにくく)、人と話すことに苦痛を感じることがありました。
実際、相手からも聞き返される。
また、緊張感も高く、このような状態を改善したいと思い、35歳時、催眠療法を受けることにしたのです。
「緊張しやすいので改善したい」と、治療をお願いしました。
さて、催眠療法の治療が終わって、帰る途中、不思議な体験をしました。
それは、以前より、息を深く吸えている自分がいることを認識したのです。
さらに不思議なことに、呼吸の改善は心にも影響を及ぼし、「何か出来る」という、万能感のようなものを、を感じたことも記憶しています。
今の私の呼吸は浅いと冒頭に書きましたが、あの当時の呼吸よりは、深くなっています。
最近は、呼吸の大切さを再認識。
自己流ですがリラクゼ-ション音楽を聞きながら、意識を音に向け、思考をとめるようにこころがけ、深呼吸、深く息を吸い、吐くように練習しています。
そして、呼吸の浅い、深いは、人生の質にも影響するように思います。
呼吸が浅いとイライラしてしまい、このイライラは焦りにつながり、客観的な判断能力にも影響します。
また、ちょっとしたことでも、怒りを感じることもあり、自分で自分の気分を勝手に損ねてしまいます。
脳が的確な判断することを維持するためにも、気分良く日常を過ごすためにも、呼吸は大切なのです。
また、呼吸はリラックス状態にも影響するので、免疫力を上げることにも関係しているでしょう。
呼吸は意識して深くすることが可能と思います。
呼吸が浅いと思われている方は、意識的に呼吸を深くする時間を、短時間でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
何か人生変わるかもしれませんよ。