忘れることの大切さ 忘れる力

覚えておかなければならないことは、覚えておかなければなりません。
しかし、忘れる方がよいことも沢山あります。

とくに嫌な思い出、不快な記憶はさっさと忘れるのが一番ですが、どうも、人とは嫌なことを強く記憶してしまう傾向があるようです。

私は未だにメンタルという言葉の本質がよく分からないのですが、メンタルの強い人とは、今日起こった嫌な出来事は忘れることが出来る能力(脳力)を持っておられるそうです。

これは、嫌なことは考えない、思い出さないと、自分に教え、そのことが実行出来る能力があるということです。
すなわち、忘れる力です。

私たちは嫌なことが起こるとまた、そのことが起きないかと不安になったり。
その出来事が自分に起因していると思うと、必要以上に反省したり、自分を責めてみたり、忘れるどころか、覚えること、記憶に留めることを強化してしまいます。

忘れるためにはどうすればいいのか、実は私も嫌なことを忘れるのは不得意であり、立派なことは書けませんが、嫌なことを思い出したら、他の何かに意識を向けることが有効でしょう。

テレビ、音楽、感覚的なことでもいいと思いますが、嫌なことは意識しないようにすることです。
また、他に楽しいことを考える等もあります。
(嫌なことを思い出し考えるのではなく、思考レベルにおいて、他の何かを考える。楽しいことを考える。知人のことを考える。そして、嫌なことを考え続けることからの脱却を図る)。

実際、人が日々前に進むため、健全な一日を過ごすためには、過去の嫌なことや、失敗を思い出し、不安にとらわれていては、前に進むことが困難です。

忘れることは、生きるために大切なのです。
さて、忘れることの大切さ。

視点が変わりますが。
私は文字を書くのが好きです。

実は文字は私の思考、思い、論から生み出されるのですが、人の思考、思い、論は日々、変わるものではありません。

したがって、私は同じことを、本HPにおいても書いてしまうかもしれません。
もちろん、過去に何を書いたか、すべて記憶していればいいかもしれませんが、おそらく、記憶していると、過去の文字表現と似ていないかどうか等、自己チェックが入り、文字を書き進めることが難しくなるでしょう。

そして、書いたこと、その詳細は忘れてしまう方が、自由度の幅が広がり、文字も書き進めることが出来るのです。

また、過去記事を調べ、同じ内容の記事は書かないように、過去記事内容詳細を調べることも出来るのですが、事務的な作業はおもしろみがなく、時間の無駄と思ってしまう。

その時間があるなら、書こう。

どうやら、過去の書いた文字、文章、記事は、私の脳があまり記憶に留めないようです。
書いたことは忘れる。

忘れると言っても、思考、思い、論を忘れるのではなく、何をどう表現したかを忘れてしまうのです。

忘れることの大切さ。
それは、人が前に進むために大切なことの1つなのです。

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