人生100年 真か嘘か

最近、私たちは100歳まで生きる。

「人生、100年の時代」が到来しつつあると
公共放送等は声高に発信し、お金、保険に関する企業がそれを受けて、人生100年に貯金を備えましょうと、猛PRしています。

さて、本当に私たちは100年も生きれるのでしょうか?
そもそも、100年生きるとは、どこの誰が言い出したのでしょうか?
その根拠は?

「人生、100年の時代」。
勝手に暴走する言葉に振り回されていませんか?

100年生きるために大切なことを考えると、健康(健康寿命)、健全な心、思考、判断力の維持等は欠かせません。

健康寿命が延びず、脳や体が病気により蝕まれてしまっては、100年生きても楽しいと思えるでしょうか?

医療費を使い延命措置を施すのでしょうか?
そうすると、100年生きるためには莫大な医療費が必要ともなるでしょう。

さらに考えると、人生100年とすると、皆が皆、100歳を超えるというよりも、120歳まで生きる人も多々存在し、しかし、80歳で天命尽きる残念な方々も存在する。

平年寿命が100歳ということでしょうか?

100歳まで生きる時代。

言葉の意味が曖昧で理解不能です。

正しく伝えれば、「100歳まで生きる人が多くなる」。

さて、少し見方を変えて考えましょう。

100歳まで生きる。
それに対をなして、現在では、預貯金がどうのこうのと言い出す。

この預貯金等の問題は、今を基準に、100年後も、社会システム、文化、生産システム等、状況が変わらないことも前提としていることです。

片や、私たちの強力なライバルともなろう、AIは凄まじい進化を日々遂げています。

AIが活躍すればするほど、私たちの仕事への影響は避けられません。

私たちの働き方、お金の収支も、AIの時代により激変するでしょう。

したがって、単純な例をあげると、
今、30歳の方が100歳まで生きるには、あと70年の年月があります。

この70年間にAIの進化、テクノロジーの進化は目覚ましく。
テクノロジーの進化は、時々の文化、社会の在り様、生活の価値観を変えてしまいます。

明治生まれの人に、昭和の社会の在り方が想像出来たでしょうか?
新幹線を想像出来たでしょうか?

これと同様のことが、起こるのです。
しかも、テクノロジーの進化速度は比較になりません。

それに伴い、今を基準とする貯蓄額の計算等、意味なきものになるのではないでしょうか。
なぜなら、AIテクノロジーの進化の為、就業出来ているか、解雇されてるか、分からないのですから。

いずれにせよ、AIの活躍により、就ける仕事の幅は、縮小。
AIの指示の基、今よりも低賃金で、働かなくてはならない方も増えるでしょう。

そしてさらに恐ろしいこと。
世界経済の疲弊、日本の経済破綻。
経済格差の拡大。
資本主義の崩壊。

これらは、近未来起こり得ることです。
あまり、暗い気持ちさせては、申し訳ないのですが。
現実を直視すること。
現実を考えれば、未来を思い描くことも出来るでしょう。

まとめ
1 人生100年 本当でしょうか?
2 この言葉で利を得ているのは、誰でしょうか?
  不安を煽り、利を得る。常套手段です。
3 AIの進化が激しい今、将来の雇用の不安定は必定。
  今を基準として、あれこれ将来の預金額を試算しても無駄ではなかろうか。

これが、「人生、100年」。
強烈な言葉が一人歩きしていることへの、私からのメッセージです。

確かに、人生、100年、100歳まで生きる人は多くなるでしょう。

そして、人生100年に備えるに一番大切なこと。

それは、健康の維持です。

健康であれば、100年の人生、それなりに、楽しむことも可能でしょう。

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