親の子供に対する過剰な期待による支配

親は子供が出来た時からいろいろなことを子供に期待するものです。
当然と言えば当然の期待なのですが、過剰な期待はアダルトチルドレンの諸問題へと発展していきます。

それでは、親の期待とはどのようなものがあるのでしょうか。
一言で言ってもたくさんあると思います。

・ 一緒に酒を飲みたい
・ 元気で丈夫に育って欲しい
・ 明るい子になって欲しい
・ いい大学、いい会社に入って欲しい
・ プロ野球選手になって欲しい。

等様々であり、どれも納得出来るものです。

では、親の子供に対する期待で問題になる過剰な期待とはどのようなものがあるのでしょうか。

考えられることは、親のエゴに基づく信念や価値観が子供に対する期待に色濃く入っていないかどうかです。それは、親の見栄であったり、親の価値観を満たすものであったり、親の果たせなかった夢であったりと、子供の人生を通して親自身何らかの満足感を得ようと意図するものだと思います。

親は子供の人生に期待をして、子供に自分の意に沿う人生を歩ませ束縛して、子供の人生を支配するのです。

例えば、親が一流会社に入れない人間は価値がないという歪んだ信念を持っているとすれば、子供は小さい時から勉強ばかりさせられ、塾に行かされ、遊ぶことも出来ず、逆に言うと好きなことは何も出来ず自分を抑えて親の言うがままに生きるでしょう。

また、親が自分が本当はプロ野球選手になりたかったのに断念した経緯があり、その夢を子供に託したとしたらどうでしょう。その子供が野球が好きだったら問題ないのですが、野球の嫌いな運動が苦手な子としたら。

多くのアダルトチルドレンは親に支配されたような感覚を持っています。

この、親の過剰な期待による支配は、子供が自分の人生を生きていないことを意味します。

自分の人生を生きていないということは、親が子供の人生の選択権を握ってしまい、親の望むレ−ルを敷き、子供はそのレ−ルを歩むだけとなります。逆に言うと子供は自分の人生において重要な選択と決断をすることがなく大人になるのです。

そうすると、社会に出てから選択することと、決断することに怖さを持つことになるかもしれません。(今までは親が決断をしてくれていたから)
また、親がすべてを決めてしまうので、自分のことを自分で考えることが出来なくなってしまうかもしれません、または、自分は自分の思っていることを何もさせてもらえないと感じ考えることすら諦め無力感を持ってしまうかもしれないのです。

更には自分の人生を生きていないため、自分で自分のことを決定してチャレンジしたこともなく、自分の人生を自分で切り開く自己信頼感も獲得出来ず大人になるでしょう。

また、何かすると親に反対されるので、常に親の顔色ばかり伺う子供であるかもしれません、そうすると大人になっても周囲の顔色ばかり伺ったり・・・。

常に自分の本当にしたい気持ちを抑えてきたので、本当の自分の気持ちを失って、何をするにも何をどうしていいのか分からなくなってしまったり・・・。
何も感じることが出来なくなってしまったりと自己を喪失します。

生きているという実感さえ喪失してしまうかもしれないのです。

親の過剰な愛による支配にしても、過剰な期待による支配にしても、アダルトチルドレンは親の人生、支配の中生きてきたことは共通しています。

そして、親の過剰な愛にしても期待にしても、その根本の問題は親自身が抱えている問題なのです。
過剰な期待については上述した通り、親の歪んだ信念等が問題になっています。また、過剰な愛については、親が子供を愛することに極度にこだわっていたり(これも親の問題であります)、親が心配性であったり様々ですが、いずれにせよ親の問題なのです。

したがって、アダルトチルドレンは親自身の未解決の問題に巻き込まれることになるのです。

そして、自分の人生を生きることを自ら禁じてしまうのです。

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