アルコール依存症と私
数年前、僻地に住んでいた頃(11カ月在住)、お世話になった方々より、私はアルコール依存症を疑われていました。
閉塞的な僻地とは合わず、毎日酒を飲んでいたので、そう思われても仕方のないことですが、私をアルコール依存症と思っていた人達は、当時の本当の私の心境は全く理解されていない方々です。
実際、私のことを何も知らない。
行動の背後に何があるのか。
そこを、見られていないのです。
私も深くは語りませんでしたが・・・。
大阪市に1年半前の戻って(僻地から退散)、アルコール飲酒量も徐々に減り、自身も理解したのですが、私の問題はアルコール依存症ではなく、処方箋薬依存症だったのです。
このことは、以前書きましたので、詳細は省きます。
最近の私のアルコールの問題については、幸い、年齢とともに、アルコールが飲めくなってきています。
飲酒量の減と、休肝日を取る。
さて、私がアルコール依存症ではないにしても、20歳以降、飲酒していることは確かです。
私がどのような感情、気持ちの時に酒に頼るのか、酔っぱらうことを求めるのか、振り返り、考えてみたいと思います。
今回は、
「薬物・アルコール依存症からの回復支援 ワークブック」 金綱出版刊
松本俊彦、小林桜児、今村扶美、共著を参考、引用して書かせて頂きます。
若い時は暇つぶしの為にアルコールを飲酒していた
会社入社当時の私(今から32年前)、私は人間関係も築けず、趣味もなく、休日は暇でした。
これといって、することがない。
でも、これといってすることがないということは、そこには虚しさの心理もあったと思います。
時間潰しと、虚しさを麻痺させるために酒を飲む。
また、私は考え過ぎる傾向が強く、夜、なかなか寝付けず、睡眠薬替わりにアルコールを夜中に飲酒していたと思います。
しかし、実際はアルコールを飲酒して飲んでも、不眠症を悪化させるだけのようです。
「アルコールは不眠症を悪化させます。アルコールを飲んでも用途「寝つき」がよくなったように感じるかもしれませんが、眠りは浅くなって、睡眠の質は悪くなります。寝酒をしている人は、一見すると眠っているように見えても、脳波検査を行うと、「睡眠の脳波」になっておらず、「意識障害」に近い脳波になっているだけです。これではいくら睡眠をとっても「こころの疲れ」はとれません。」(著書より引用)
今の私がアルコールを多飲する時
やはり暇な時は、時間を持て余し飲酒してしまう
若い時からの習慣でしょうか、やはり無趣味な為、暇な時は飲酒傾向があります。
特に、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休み等の長期休暇の時は盛んに飲酒に励んでしまいます。
また、飲酒時は必ず、揚げ物と一緒に飲みますので、年々太ってしまいます。
不快な感情をごまかす
心配、不安、怒り等の感情が強い時は、その感情を酒でごまかそうと飲酒をする傾向があります。
自分でも分かっているのですが、怒りの感情と酒は、翌日に体のだるさを招き、大変辛い1日を過ごすことになります。
分かっていてもやめられない。
気分転換が下手なのでしょう。
また、著書によると「H.A.L.T」の気分、感情、状態の時は、アルコール飲酒の傾向が高まると記述がありました。
「H.A.L.T」とは、
HUNGRY 空腹。
ANGRY 怒り。
LONELY 孤独。
TIRED 疲労。
この気分、感情、体の常態の時はアルコール飲酒によって、その問題を麻痺させようとする傾向が高いようです。
私が僻地でアルコール依存症を疑われていた時、孤独と怒りをずっと感じていました。
それらの感情、自己の状態に耐えきれず、朝からずっと飲んでいたのでしょう。
私のアルコール飲酒時の注意点
まずは、酒の買い置きはしません。
あると際限なく飲酒してしまう。
都度、必要量、コンビニで買っています。
冒頭にも書きましたが、年齢的にあまり飲めないようなので、少量を買って飲んでいます。
また、なるべく暇にならないように、時間のある時は健康も考え、フィットネスクラブで、1時間程運動をしています。時間潰しにもなります。
それ以外、規則正しい生活をなるべくすること。
空腹時は飲酒欲求も高まるので、早めに食事をするようにしています。
社会の在り様とアルコールについて思うこと
今、日本ではIR(カジノ誘致)がはじまっています。
さて、カジノはギャンブル。
ギャンブルもはまると依存症にもなり、IRに対する議論は盛んに行われています。
確かにギャンブル依存症においては、借金、一家離散と大変なことになりますが、アルコールについては、新規開店のコンビニでも多々売られており、まるで、アルコール依存症は社会的承認を得ているのかとも誤解してしまいます。
また、近年精神疾患と認められた、ゲーム依存症。ゲーム障害。
企業が利を得るために、新しいスピード感あふれるゲームを次々と開発、若者を中心にゲーム依存症者が増え続けています。
ゲーム依存は、脳に大きなダメージを与えると聞いています。
企業とは利を求めればそれで良い存在であり、その結果の社会的責任はとらないものです。
さて、アルコール依存症も、脳機能異常、体への負担(病気)等で、金銭管理が出来ず、事件を起こしたり、仕事を解雇になったりと、依存症になると大変です。
また、アルコール依存症に対し私が思うことですが、人生を諦めた感覚をお持ちの方が、投げやりな気持ちから、強引な飲酒を繰り返し、本当に人生を壊滅させてしまう傾向があるようにも感じます。
今は新型コロナウィルスで自粛要請、感染不安もあり、出かける、遊びに行くにも不安を伴い、家にいる時間が多くなり、アルコール依存症予備軍が多くなっていると聞きます。
人とは結局、暇が増えると、時間の活用が上手に出来ず、時間を持て余し、アルコール飲酒で時間のやりくりをする傾向があるのかもしれません。
(ネット依存、ゲーム依存も増加しています)。
私も老後は年金生活に入りますが、一日中家にいても、やることがなく、それこそアルコール漬けになる恐れもあり、年金を支給されても、生活にメリハリをつけるため、心理カウンセリングを問わず、他の仕事でも良いので、生活リズムを整え、アルコールは量を考え、体に合わせ、飲むようにしたいと考えています。