様々な心理カウンセリングの実施方法
心理カウンセリングの在り様は、時代により進化しています。
テクノロジーの進化は、カウンセリングの実施方法、在り様にも大きく影響を及ぼしています。
私は心理カウンセラーとしては、面談カウンセリング、電話カウンセリングしか行っていません。
(今後はオンラインカウンセリングも導入予定です)。
では、以下に、様々な心理カウンセリングの実施方法、在り様について、そのメリット、デメリットについて、書きたいと思います。
1 面談カウンセリング
2 電話カウンセリング
3 メールカウンセリング
4 オンラインカウンセリング
5 その他のカウンセリングの在り様
面談カウンセリング
私は39歳(2004年)より、大阪市内にて、心理カウンセラーとして活動をはじめました。
当時は面談カウンセリング主流の時代であり、知人、及び、貸室をレンタルして、週末のみ心理カウンセリングを受け賜わっていました。
(月~金は、就職支援のカウンセラーとして常勤していました)。
私は臨床の場を通して、経験を積み、心理カウンセラーとして活動してきました。
そして、今でも、臨床の場、その雰囲気が好きです。
何よりも、ご相談者様と生身の人間同志、向き合っての悩み相談です。
言葉にするのは大変難しいのですが、カウンセリングをするのでしたら、私にとっては面談カウンセリングが一番だと思います。
しかし、面談カウンセリングのデメリットは、遠方の方とはお会い出来ないことです。
対面を主とする、面談カウンセリングは地域性の制限を受けます。
電話カウンセリング
私が電話カウンセリングを開始したのは、41歳の時(2006年)、私が大阪市中央区(谷町六丁目)に自前のカウンセリングルームをオープンした時と同時期です。
電話カウンセリングについては、顔を見ることなく、声を頼りに行うカウンセリング。
それなりに、難しいであろうとは思っていました。
したがって、面談カウンセリングである程度実績を積んでから、電話カウンセリングを開始しようと、当初より考えていました。
電話カウンセリングのメリットは、遠方の方ともカウンセリングが可能な点です。
しかし、やはり顔を拝見することなく、声だけを頼りにカウンセリングを展開するので、カウンセラーである私が、どの時点で、ご相談内容に踏み込んで良いものか、その時を捉えることが、難しいのです。
カウンセラーが、心理カウンセリングの内容を深めるためには、カウンセラーが、どこかの時点で、質問等行い、会話をリードすることが、大切なポイントであると、私は考えています。
ご相談者様は、ご自身の抱える悩みを、ほぼ話されたのかどうか、面談カウンセリングであれば、表情、声のトーンの等、聞き分けながら展開出来るのですが、電話カウンセリングは顔が見えない為、声(声のトーン)に頼るしかありません。
したがって、面談カウンセリング以上に、カウンセリングの基礎である、関わり、言いかえ、要約、感情の反映を多用し、ご相談者様の声のトーンを頼りに、ご相談者様がお話しされたいこと、全てお話しされたかどうかを確認した後(これは感覚的な確認です)、私の方から質問等を始め、カウンセリングの質を深めるようにしています。
面談カウンセリングと、電話カウンセリングの一番の違い、難しさは、間の取り方です。
これは、上述したように、ご相談者様に対して、私がいつ、悩み相談の話しに踏み込んで良いのか、その判断をする間。
そして、それは、会話の速度を合わす、ペーシングの間でもあるのです。
しかし、カウンセリングの効果は、基本的には同じであると考えています。
特に私の場合は、言語、対話のみのカウンセリングですので、その差はないと思います。
ただ、私事ですが、電話カウンセリングは、ずっと、電話機の向こうから聞こえる声(声のトーン)に集中して行いますので、おそらく、職業病でしょうか、聴覚過敏になってしまったようです。
子供時、若い時も神経質の傾向はあったのですが、聴覚過敏ではありませんでした。
心理カウンセラーとして活動を始めて以降、聴くことを職業としはじめてから、聴覚過敏になったようです。
メールカウンセリング
私は今まで、メールでのカウンセリングは行ったことはありません。
私にとって、メールカウンセリングは難しく、脳も混乱します。
文字が一方的に送信されてくるということは、文章を読み込み、文節ごとの意味、また、その文節、単語が意味するものは何か?
何回もメールの文章を読み直し、ご相談者様の意図を明確にする必要があります。
しかし、メールの文章の解読は推測であり、本当にご相談者様の主訴、伝えたい内容は何か等、ずっと考えていると、脳が疲れてきます。
また、そのメールの返信に関しても、私が考えていること等伝えるにあたって、本当に、この文章が誤解されずに伝わるだろうか?
返信を書くにも、相当な労力、時間を費やすことでしょう。
メールカウンセリングの問題は、ご相談者様の伝えたいことを、どこまで読み取れるか、時間と労力、またその正確性。
そして、心理カウンセラーからのメールでの返信、そのメールに込めた想い、意図が正確に、ご相談者様に伝わるか、その疑問。
誤解されてしまっては、関係性すら築けません。
私にとって、メールカウンセリングのリスクは、文字の一方通行だけで終わってしまうのではないか?
その疑問と。
繰り返しになりますが、時間と労力、そして、神経の疲れ、消耗が強すぎることにあります。
結論。
メールカウンセリングは受け賜わりません。
オンラインカウンセリング
これからは、オンラインカウンセリングが主流になるでしょう。
遠方の方とも、画像、音声でつながることが出来ます。
しかし、私自身はオンラインカウンセリングには、不向きな気がします。
慣れない。
面談カウンセリングとは違い、どうも、好きになれない。
(慣れていないからでしょうが・・・)。
しかし、いずれはカウンセリングの主流ともなる可能性大のツール。
私も、オンラインカウンセリングにチャレンジします。
その他のカウンセリングの在り様
チャット、Lien等の、実施方法もあるようですが、私にとってはまったく馴染みがなく、分かりません。
しかし、今後、おもしろい、興味深いカウンセリングの実施方法、在り様としましては、VR(バーチャル・リアリティ)を活用して、カウンセラーも、ご相談者様も各自のアバターを使用して行う。
VRの世界であれば、お城のVIPカウンセリングルームをつくることも出来、アバターを使用すれば、お顔を見せることにためらいがある、ご相談者様も安心出来るのではないでしょうか。
少し、遊び感覚もあり、さらに本格的にカウンセリングを展開出来ればと、良いアイディアのような気もするのですが。
荒唐無稽でしょうか?
私がVR、アバターを活用してカウンセリングをすることはないでしょうが、今後のカウンセリング実施方法の1つの案として、書かせて頂きました。
さて、私のカウンセリングの実施方法、在り様は、面談カウンセリングを主として、電話カウンセリングも取り入れる。
何よりも、面談カウンセリングの空気、雰囲気、醍醐味が私は好きです。
(オンラインカウンセリングは実施検討中です)。
昔ながらの手法で行います。
いずれ、新しいテクノロジーを取れ入れますが・・・。