夫婦関係 話し合うこと 譲り合うこと 助け合うこと

夫婦は日々生活をともにすることから、その関係性が他の人間関係の距離より近いという特質があります。

しかしたとえ2人が日々生活を共にするから距離が近いといっても、これは物理的なことであり、必ずしも心理的なものであるとは言えません。

夫婦が心理的に距離が近いという状態は、やはり日々のコミュニケーションによって築かれていくと思います。
そして間違っても、物理的に距離が近いからと言って、自分は黙っていてもパートナーに理解してもらえるとは思わないことです。

さて、夫婦においてお互いを理解するためには、日々の何気ない雑談をはじめ、さらには、自分がパートナーに何を期待しているか、何をして欲しくないと思っているか等、パートナーへの要望を明らかにしなければなりません。

これを行わず、いつかは気づいてもらえると思っていると、何十年待っても得るものはないでしょう。

したがってパートナーに何を期待しているか等は、お互いが常に話し合う必要があるのです。

ここで話し合うポイントは、まず相手の言い分を批判せずに黙って聞くことでしょう。
そのうえで折り合いをつけるのです。

まずは話し合うこと。
そのうえで、パートナーの期待や要望をいかに満たすか、また満たすことは無理なのか、折り合い、妥協点をどうするか、納得いくまで2人で話し合えばいいのです。

何よりも話し合うことが大切なのです。
出来ないことは出来ないでいいのです。
但し、話し合いを避け逃げてはいけません。
逃げ得はないと思ってください。

そしてお互いの期待等を明らかにするということは、お互いが何を思っているか知ることが出来、夫婦間の相互理解が深まります。

さて話し合いで大切なこと。
それは譲り合いの心(もちろん譲れないことは譲らなくても構いません)。
ある事柄についてお互いの期待がぶつかってしまった場合、自分の期待を引っ込めて、相手に譲ることです。

恋愛時代を思い出してください。
自分が何かしたいという思いがあっても、彼(彼女)を優先していたことはありませんか。
パートナーの期待を先に満たし、自分の期待を引っ込め、譲ることは円満な関係性のためには重要でしょう。

与えることは、受け取ることです。

もちろん、自分の期待を満たしてもらった、相手が譲ってくれたと実感したパートナーは、そのことに感謝をして、次は自分がその役を引き受けるはずです。
(双方のどちらかが常に期待を言い、どちらか譲っているばかりの関係性は不平等であり、見直す必要があります)。

このように、話し合い、譲り合い、折り合いをつけるということは、日常の生活においてストレスを軽減し、質の高い夫婦関係へと発展します。

そして最後に、助け合うことです。
理由は書くまでもないですよね。

さて、話し合う、譲り合う、折り合いをつける、そして助け合う。
難しいですか?

私は難しいと感じません。

もしこれを難しいと感じるのであれば、理由は2つです。

1 話し合うのが邪魔くさい
お互いが期待を出し合って、それについて解決、折り合いをつける話し合いが邪魔くさいのです。
でも、話し合いとはコミュニケーションですから、コミュニケーションを避けて得られるものはないと思います。

また、職場や組織の上下関係でしたら話し合うまでもなく、命令口調ですますことが出来るかもしれませんが、夫婦は対等ですので、それは無理です。

2 譲り合う気持ちがない
自分を満たして欲しいという気持ちが強すぎ、自分が満たされない以上譲らない。と思っている人から、譲り合いを引き出すことは難しいでしょう。

譲り合えない人とは、自己優先的な、手厳しく書くと、自分勝手な人となってしまいます。
自分勝手な人間とは、他者を思えない、未成熟な人です。

その他、夫婦において話し合いが出来ない理由は他にあるかもしれません。

でも、話し合わないと何も解決しません。
お互いが欲求不満を抱え、気持ちが離れていくだけなのです。

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