パートナーの悪口を子供に言い聞かせ続けないこと

夫婦仲が良くない時、パートナー(夫or妻)の悪口を、子供に言い聞かせる、話し続ける場合があります。
それだけパートナーに不満を抱えておられるのでしょう。

そして、このパターンの多くが、母親が子供に父親の悪口を言い聞かせ続けるパターンです。
当然、父親とは日中は仕事に出かけており、いないのですから、母親は子供に父親の悪口、批判、愚痴を子供に話す時間があるのです。

この行為を通して、母親の気持ちはすっきりするのでしょうか?
私には分かりません。

しかし、事実認識として、子供は親を想うもの。
母親が父親の悪口を言っていると、子供は母親のことを可哀想と思い、母親の話しを一生懸命聞こうとする傾向があります。

さて、子供は母親の愚痴の聞き役ではありません。
母親が子供に父親の愚痴を延々と話し続けるとすれば、子供を子供として認識しておらず、自分の味方となる人等思っているのではないでしょうか。

愚痴を聞かされ続けた子供は、成長しても人の話し悩みを聞くことに価値がある等自己認識を持ち、自分のことは遠慮して話さず、他者を優先する生き辛さを抱える傾向が高いです。

また、子供にとって大切なものが奪われてしまいます。

それは、母親から父親の悪口を聞かされ続けた子供は、父親に対して、母をいじめる悪い奴と思い込み、父親を憎む気持ちがうまれ、継続することです。

しかし、母親の父親(パートナー)への悪口、愚痴は母親が抱く父親に対するものであり、本来は、子供と父親の関係性には関係がないのではないでしょうか。

やがて、成長した子供は真の父親の姿を知り、驚愕します。
父の実像は、母が言い続けた父の姿とはまったく違う・・・

子供は父に対して、母親の言っていたことと、全く違う事実を認識することがあるのです。

この時、子供は父親と自分の関係性を築く機会を奪われたことを知り、父親を悪玉化して操作した母親に憎しみの気持ちを抱くこともあるのです。

父親に対して怒り、憎しみ、嘆きを抱える母親は、子供に父親の悪口を話し続け、子供の父親に対する印象を操作して、自分の味方につけることに成功しますが、子供の成長につれ、子供が真実を知ると、自分が子供から憎しみを受け、怒りの対象へと変わるのです。

父親との接する機会、関係性を築く機会、時間を奪った者として。

母の抱く父親(パートナー)へのネガティブな思いは、妻と夫(夫婦)の関係でしかなく、子供には関係がないのです。

関連記事