同じ事を何回も質問してくる心理

同じこと、同じ内容のことを何回も聞いてくる人。
身近にいらっしゃいますか?

私たちは同じことを何回も聞かれると、イラッとするものです。
前回、その質問には丁寧に応じたのに。
なぜ、また、聞いてくるのだろう?
言語を理解出来ない人と、その方に対するネガティブなお気持ちを抱くこともあるでしょう。

同じことを、何回も聞いてくる人には、3つのタイプがあると思います。

質問して得たお答えを理解していない

同じことを何回も聞いてくる人。
もしかしたら、お答え頂いた内容を理解されておられないのかもしれません。
だから、また、聞いてくる。質問してくる。

理解されていないのであれば、その方の理解力の問題かもしれません。
そうなると、脳機能の問題が大きく影響しており、精神科の分野となるでしょう。

自己不確実感

本人からすると、質問した答えは理解したが、本当に相手が、そのように答えたのか、確実感がない。
本当に答えて頂いた方は、そう言ったのか。
聞き間違えたかな
自信がない?
もう、1回確認してみよう、聞いてみようと、気持ちが傾くのです。

これは、自分が自分を信頼できない、自己不確実感から起こる迷いです。

悩み過ぎ 考え過ぎ

さて、心理カウンセラーとして考えられることは、同じことを何回も聞いてくる、質問してくる背景には、心の悩み、迷い、不安が強く、その悩み、迷い、不安の為、心が安定せず、まるで霧の中にいるようで、早く、心の安定を図りたいため、何回も同じことを、質問、聞いてこられることもあると思います。

また、人はあることを考え過ぎると、いろいろと、先々のことに不安を感じ、悩み、迷います。
今後の行動、何を選択してよいのか等。

そして、悩みが深くなるにつれ、誰かに相談されるでしょう。
相談した結果、一旦は、心は落ち着きますが、時間が経つにつれ、相談内容について思い返し、思い返すと、また、考え過ぎ、悩みだすことも多々あります。
この場合はどうなのだろう?
こういった事は予測されないか?
リスクは何?

一旦落ち着いた心も、また悩み出し、さらに、考えが過ぎ、悩みは更に、深まっていくのです。

その結果また不安が膨らみ、この気持ち何とかしたい、最良の方策を知りたい等の思いから、また、相談となってしまうのです。

この時、前回と同じ相談員が相談を受けると、また、同じことを聞いてきたと思われます。

そうではないのです。

悩みはさらに深まっているのです。

したがって、その方の悩みを、深く聞いてあげる必要があるのですが、相談を受ける方も、そこまで時間の余裕がなく、同じ事を聞いてきているとしか感じられないのでしょう。

さて、悩みが深まり、迷いが深まると、さらに、悩んでいる方は違う人に、同じ内容の悩み相談の話しを聞いてもらいたい、アドバイスが欲しいと思うものです。
このお気持ちはよく分かります。

しかしあまりも、相談し過ぎますと、人各々、お答えの意見、アドバイスも異なり、さらに、悩みも深くなる場合があります。
これは要注意です。

悩みの相談、迷い、不安等を、誰かに相談した後、一番大切なことは、そのアドバイスを参考にして動く、またし、自分がベストと思った考えに沿って、動いてみることです。

悩み、考え過ぎる気持ちは、よく分かるのですが、悩み過ぎると、ストレスも高まり、行動意欲、食生活、健康にも影響を及ぼしかねません。

動けば、何かが変わると思います。

その動いた結果をもとに、何か違うなと思えば、また、相談しても良いと思います。

その時は、前回とは全く別内容の悩みが生じている可能性もあります。

そして、また、相談員等の方のアドバイスを得、動いてみるのです。

これらを、繰り返しているうちに、やがて、悩みの霧から抜け出し、方向性も定まり、軌道に乗るのではないでしょうか。

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