適職が分からないと働けない
ここ数年、適職が分からないという悩みを若い方を中心としてよく聞きます。
しかし、この適職とは一体何を意味するのでしょうか。
「適」「職」。適した職。自分に適した職。自分に適した仕事のことを意味するのだとは思うのですが。
そうであるなら、自分の何に適しているのでしょうか。
性格、価値観、スキル、資格、企業風土、福利厚生・・・。
私は現在月~金までキャリアカウンセラ-として若者の就職支援のカウンセリングを担当していますが、適職が分からない悩みで一番多い相談は、自分の性格に合った仕事が分からないというものです。
自分の性格に合った仕事が分からないのです。
でも、大体の自分の性格が分かっていたら、それに適する仕事、職種は大体このようなものと分かるはずではないでしょうか。
例えば話すのが好きと言うのであれば、対人折衝業務、サ-ビス業。具体的には営業、販売、企画。
コツコツと体を動かして仕事がしたいのなら物造り等。
何となくですがイメ-ジは出来ると思うのですが。
それでも、適職が分からないと悩んでいるならば、自分に合う完璧な仕事を探しているのではないでしょうか。
もしそうであるのならば、自分について完璧に理解しているのでしょうか。
ある程度経験と年齢を重ねた方は、自分をある程度お分かりになるかもしれませんが、若ければ若い人ほど人生経験も乏しく、自分を知ること理解することは難しいと思います。
ですから、なかなか適職とは何かという悩みの結論が出ないのです。
完璧に自分に合った仕事とは見つけにくいのです。
それでも、探し続け見つかるまで働かないと自己決定をされるのならば、それはそれで良いのです。
人生からの問いかけに対して、それを選択されたわけですから。
あとは、その態度、行動に対する責任が生じるだけです。
では、私個人として適職の悩みについて思うことを書きます。
人は年を重ねるごとに成長して性格も変わります。
そうしますと、性格をキ-ワ-ドとした適職も変わってきます。
また、価値観をキ-ワ-ドとして適職を考えたとしても、やはり年齢と共に価値観も変わるでしょう。
ですから、適職が分からないという悩みで時間を膨大に費やさない方がいいのです。
ある程度自分の能力が活かせ、価値観に合うのであれば働いた方がいいと思います。
それは職業経験から学ぶべきものが多々あるからです。
仕事を通しての成長は大切な経験です。
仕事における役割が人を作ることもあるのです。
そして、新たな能力を培い、新たな自分を発見出来たりと、仕事を通しての成長は計りしれないものがあるのです。
そして、適職もその人が成長した度合いに応じて変わってくるのです。
勇気を出して仕事に飛び込むことが大切です。
それに、履歴書を書く際、あまりにもブランクの期間が長いと、面接で不利になります。