歯をくいしばって生きる 骨隆起
私の口中(下顎)、には、コブのようなものが、左右に2つあります。
これを、骨隆起といいます。
骨隆起とは、歯を噛むときの力が顎の骨に加わり、その結果、顎の骨が盛り上がってきて、コブのように、膨らんだものです。
骨隆起はいきなり出来るものではなく、何年もこのような状態(歯を噛む時の力が顎の骨に加わり続ける)、が続いた結果、出来てしまうのです。
(病気ではないので治療の必要はないようです。しかし、歯科によっては見解は違うかもしれません)。
しかし、骨隆起を見たことがない人からすると、口中のコブを見ると、何かの病気ではと心配れるかもしれません。
(数年前、歯科医の若手の歯科衛生師が、私の口内の骨隆起を見て、歯科医にこれは何ですか?
と尋ねていました。それほど珍しいものなのでしょうか)。
さて、骨隆起ですが、なぜ、歯を噛むときの力が、顎の骨に加わるのでしょうか?
それは、歯をくいしばる習慣、歯ぎしりの習慣が影響していると言われています。
今回は、私の骨隆起に思うことを含め、書き進めたいと思います。
(但し、私は歯科医ではないので、心理面からアプローチします)。
歯を噛む時、その力が顎の骨に加わる。
これは、歯をくいしばっているとも、考えられます。
そして、それは食事中の時のみ、グッと歯に力を入れるのではなく、日常的に常に、歯をくいしばっているとも、考えることが出来ます。
ずっと、歯をくいしばって生きる人生。
(当然、歯ぎしりも起こっているかもしれません)。
心理カウンセラーの立場で考えると、常に歯を食いしばる、歯ぎしりが多い等は、日々、長期のストレスフルな状態に置かれているのではないかと推測いたします。
では、そのストレスフルな状態、日々とは、どのようなものなのでしょうか。
2つ例を記載します。
頑張りぬく
日々の生活において、何らかの目標、行動に向かって(自分で決定した目標もあれば、他者よりの期待、置かれている状況への対応)、無理をして頑張り続けると、常に自分が自分に圧をかけることにつながり、歯をくいしばって、目標達成等のために行動、作業する、習慣がついてしまうのではないでしょうか。
日々のストレスは相当高く、無意識に、歯をくいしばる日々が続くにつれ、骨隆起も出現すると考えられます。
さらに、ストレスフルな日々が続くと、骨隆起は大きくなっていきます。
頑張る、ストレス、歯をくいしばる、骨隆起。
頑張りぬき生きることは、歯をくいしばる人生なのです。
そして、この頑張りぬくという言葉は、「頑張り耐えぬく」と、言葉の変換は可能だと思います。
耐え抜く
日々、嫌な事、不快な事の連続。
それらにずっと耐えていますと、当然、歯を食いしばる日々につながります。
これは、日々を耐えぬくということでしょう。
何かあっても、嫌、不快という意思表示も出来ず、ただただ、耐え抜く日々が続くと、長年、絶えたことにより、ストレスより歯をくいしばり、骨隆起が出現しても不思議ではありません。
私の骨隆起。
私は頑張りぬくタイプではありません。
どちらかというと、子供時より、耐えて生きてきた事が多いように思います。
私の骨隆起は子供時の親子関係を根として、ずっと耐え抜く人生、ストレスより骨隆起が出来てしまったのでしょう。
そして、あまりにも、頑張りぬく、耐えぬく日々が長期間続くと、ストレス、心理的負荷が加わらなくても、歯をくいしばることがクセになってしまうようにも思えます。
今回は私の経験も通して、骨隆起について書かせて頂きましたが、頑張る、耐えぬく以外にも、そもそも、歯の噛み合わせが悪いことも、骨隆起の原因となっているようです。
(また、テレビ、パソコン使用時も、歯をくいしばるようです)。
もし、あなたの口内に骨隆起があれば、それは、今までの人生の生き辛と関係しているのかもしれません。
さて、歯を食いしばることからの脱却について。
歯を食いしばることは、歓迎しない長年のライフスタイルになっており、無意識になっていることが多いと思いますが、意識して、歯と歯(上下の歯)の間に舌をくっつけてみてください。
これをすると、歯を食いしばることは、難しいと思います。
上歯、下歯の間に、すきまが出来、歯をくいしばることが出来ないのです。
これは、リラックス法の1つかもしれません。
それ以外は、意識して肩の力を抜く、呼吸に注意を向けることも有効でしょう。
呼吸については、心理学では古くは、自律訓練法、今は、マインドフルネスが全盛です。