心理学を学ぶこと

人が心理学を学びたい気持ち、興味を持つ、その動機、その目的は、どのようなものでしょうか。

1 心理学 心に漠然と興味がある
2 自分を知りたい 自分を変えたい
3 他者を理解したい 批判と攻撃には注意
4 人間関係を豊かにしたい
5 仕事 対人援助職 必要に応じて学ぶ

1 心理学 心に漠然と興味がある

純粋に心理学に興味がある
何か心理学、心、この言葉に惹かれる。
私は20歳前後の頃、心理学に漠然と惹かれ、結構な冊数を本を読みました。

2 自分を知りたい 自分を変えたい

私が心理学に興味を持ったきっかけは、社会(大学生活・会社生活)に馴染めない自分自身のことを知りたい。
なぜ、自分はこうなのか?
自分に対する疑問意識からだと思います。

そして、ある程度自分を知ることは出来ました。
なぜ、自分がこうなってしまったのか。

その原因は親、成育歴にあるのであろうということを理解しました。

しかし、当時の私はここまでしか、心理学を学び進めることはしませんでした。
自分がおかしい原因は分かったが、それを、どうして良いのか、どのように改善・解決していいのか分からなかったのです。
ですから、当時はこれ以上学ぶ価値はないと思い、心理学の学びを放棄しました。

しかし、人によっては問題を抱えている自己の性格を変えたい等、前向きな姿勢で学ばれる方もおられると思います。
この意味においては、心理学は有益です。

ただ、私が心理学を学びはじめたのは、今から30年以上前のこと。
当時はまだまだ、一般的に誤解の多い世界であり、良書とも巡り合わなかったのかもしれません。

3 他者を理解をしたい (批判と攻撃には注意)

他者を理解したい。
ここには2つの動機があります。

まず、他者を理解することによって、人間関係を良くしたい。
または、他者を理解することにより、他者分析能力を得、その他者を批判、攻撃したい。

人間関係を良くしたいことは後述しますが、
心理学を学び、その知識を他者分析、批判、攻撃に使うことは感心しません。
そもそも、心理学を学問とするのであれば、学問の「知」を、そのようなことに使うことじたいおかしい。

心理学を学ぶと、必ず傲慢化する人が現れます。
自分は何でも知っている。それだけ勉強したからだと。

そして、この知識攻撃は他者との関係を悪化させたり、私が一番懸念する事態は、親を批判、攻撃するために、その知識を行使するのではないかということです。

親子関係、成育歴に問題があると感じた人が、心理学の勉強をして、その知識を基に、親の心理分析、養育分析を行い、親を批判、攻撃、そして自己は万能者であるかのように振る舞う。
そして、親の養育の責任追及を行う。

果たして、この行動、態度が自己の人生の実りにつながるでしょうか?

私は機能不全家族の出ですが、親に対して、この行動は取らなかった。

4 人間関係を豊かにしたい

自分を知り、他者理解を深め、共感力を培い、コミュニケーション力を培う。
そして、人間関係を良好なものにする。
心理学を学ぶ意味の多くは、ここにあると思います。

心理学を学問と捉えるのであれば、学問からの学びは、人生の実りにつなげたいものですね。

5 仕事 対人援助職 必要に応じて学ぶ

説明するまでもなく。文字通りその通りです。

さて、心理学を学ぶ、気持ち、きっかけ、動機について書いてみました。

私は前述のように20歳前後半時(30年前)に心理学に興味を持ち学びはじめましたが、分析的、批判的にしか役立てることが出来ず、自分の人生には役立たないと思い、学ぶことをやめました。

その後、34歳時、エニアグラムを知り、再び、勉強開始。
交流分分析、アダルトチルドレン、カウンセラー資格取得へと進みました。
これは、30歳代、中頃の話です。

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