何でもアダルトチルドレン?

私はアダルトチルドレンでしょうか。よくこの質問を受けます。
アダルトチルドレンの各種症状や問題が自分に当てはまるからだそうです。

アダルトチルドレンの症状等は各文献によって様々に書かれています。
例えば、「内なる子どもを癒す」、C.L.ウィットフィ-ルド、誠信書房刊では次のように書かれています。

「誰もがみな子どものときに不適切な処遇を受けたり、虐待されたわけではありません。健全な量と質の愛情、指導、その他の慈しみを受けて育った人が何人いるかなど、実のところは知る由もありません。私の推定ではおそらく5%~20%でしょう。つまり80~95%の人びとは、一貫して健全な人間関係を形成し、自分自身と自分のすることに満足するのに必要な愛情、指導、その他の慈しみを受けていないのです。」

この説によるとほとんどの人が子供時、成長の過程において、親や大人から一貫した適切な態度で接してもらっていなかったことになります。
では、80%~95%の人々はアダルトチルドレンになるのでしょうか。

さらに、本著はサブタイトルが「アダルトチルドレンの発見と回復」であり、この本は次の症状に役立ちますと31の症例をあげています。

・他人の承認や確認を求めますか

・自分の業績を認めるのが苦手ですか

・批判を恐れますか

・何事もやりすぎる方ですか

・自分の強迫的行為で問題があったことがありますか

・完璧を求める方ですか

・自分の人生が順調にいっていると不安になりますか

・危機の真っ只中の方が、ずっと生き生きした気分になりますか

・他人の世話はよくするのに、自分のこととなると無頓着な方ですか

・自分を他から疎外する方ですか

・権威ある人や怒った人と接すると、どきどきしますか

・親密な人間関係に問題がありますか

・強迫的な傾向のある人に惹かれ求めますか

・一人でいるのがたまらないために、特定の人に執着していますか

・自分自身のあるいは他人が表示する感情をしばしば疑う方ですか

・自分の情緒を表現するのが苦手な方ですか

・次のことを恐れますか
⇒コントロ-ルを失うこと、あなた自身の感情、衝突や批判、拒絶または見捨てられること、失敗すること

・リラックスしてものごとを楽しめますか

・強迫的に飲食、仕事、飲酒、薬物、摂取したり興奮、刺激を求める方ですか

・これまでにカウンセリングか精神療法を受け、それでも「何か」が違う、欠けていると思っていますか

・よく無感覚、空虚、あるいは悲しみを感じますか

・他人を信頼することは困難ですか

・必要以上に責任感が強いですか

・私生活と仕事の両方で充実感がないと感じていますか

・罪悪感、力量不足感があり、自尊心が低いですか

・慢性的疲労感、痛み、苦痛を感じる傾向がありますか

・親の家を訪ねて数分間、あるいは数時間過ごすのは苦痛ですか

・人にどう感じているかと聞かれて、どう答えていいか戸惑うことがありますか

・自分が子どもの頃、もしかして不適切な処遇を受けたり、虐待、または、ネグレクトされてきたのではと 思ったことがありますか

・自分が欲しいものを人に請うことに、困難を感じますか

どうでしょうか。これだけ例示があると誰でも複数個当てはまるのではないでしょうか。

アダルトチルドレンで在るか否かを問わず。

「私はアダルトチルドレンでしょうか」
もちろん、各文献の症例より自分を把握して判断することも大切です。

しかし、文献の症例があまりにも多いと、様々な項目に該当してしまい、何でもアダルトチルドレンとなってしまいます。

仮に一貫した親の子どもに対する育児態度が5%しかなかったとしても、アダルトチルドレンの症例で悩まれない方も多々おられるのですから。

そこで、私は各文献の症例を参考にしながらも、アダルトチルドレン中核的問題を次のように考えています。

「子供の頃機能不全家族の影響により、自由意志の疎外、感情の抑圧、慢性的な我慢、自己の未発揮、自己信頼感獲得の失敗が多々あったかどうか」これらが、蓄積され上例のような様々な症例問題が生じるのです。

症例問題が人様々違うのは、機能不全家族でいかなる役割を果たし続けたかによって違ってくるのです。

自分がアダルトチルドレンかどうか、子どもの頃の親との関係性を振り返ってください。

また、アダルトチルドレンでなくても上例の様々な症例と問題を複数持ち、生き辛さを抱えているのでしたら、カウンセリング等を通して回復のプロセスは必要かもしれません。

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