心理カウンセラー養成講座の中止について
ずっと以前に、心理カウンセラー養成講座の開催予定について書きました。
(記事は削除済み)
私が心理カウンセラー養成を考えたのは、3年ほど前と思います。
当時の私は月~金は公的機関勤務で就職支援のカウンセリングを行い、週末は心理オフィス ステラで心理カウンセリングを行っていました。
そして、将来公的機関を辞めたあとの仕事における時間配分を考えて、心理カウンセラー養成について考えました。
そして、心理カウンセラー養成を告知するためのサイトもつくりました。
しかし、今、心理カウンセラー養成については実施を見送っています。
理由はいろいろとあります。
まず1番の理由は、私が心理カウンセラーを養成する必然がないということです。
私は心理カウンセラーではありますが、振り返りますと心理カウンセラーを養成する理由が見つからないのです。
もちろん私が心理カウンセラーなので、心理カウンセラー養成は出来ますが。
2番目の理由です。
心理カウンセラーを養成する社会的責任を考えてのことです。
今、あちらこちらのカウンセラーが心理カウンセラーの養成を行い、資格を発行しています。
実はここに危険性があるのです。
多くの心理カウンセラーは個人事業主です。
個人事業主であるということは、いつでも廃業出来るのです。
と言うことは、もしかしたら何十万も出して認定された資格が、資格認定もとのカウンセラー廃業に伴い、まったく価値がなくなることがあるかもしれないのです。
実はこのことについては、私が経験しているのです。
カウンセラー養成校、すなわち資格発行団体が消滅したのです。
ですから、個人でカウンセラーを養成して認定する責任を考えると、その責任の重さはたいへんなものがあるのです。
そして3番目の理由です。
日本は認定心理カウンセラーであふれかえっています。
もう、カウンセラーの数は十分足りているのです。
この事実に基づき心理カウンセラーを養成する意味はあるのでしょうか?
もちろん各学校によっては、優秀なカウンセラーを養成する使命感があるのかもしれません。
しかし残念ながら仕事はありません。
収入に結びつきにくい心理カウンセラーを養成して、いくら当校の心理カウンセラーは優秀と言っても、その優秀な人材に活躍の場がないとすれば・・・。
この事実に基づき考えると、心理カウンセラー養成の社会的責任とは何か?
疑問が生じます。
もちろん仕事があろうが、なかろうが、心理カウンセラーになりたいという高い志を持っておられる方の期待に応えるのも必要なことなのですが・・・。
いつか心理カウンセラー養成には再度取り組むかもしれません。
心理学を勉強することは大いに人生に役立ちます。
しかし、それは心理カウンセラーになることとはまったく違うのです。
私は今後心理学を伝える事(心理カウンセラー養成ではなく)に、力を入れてもいいかなと思っています。
しかし、その際大切なことは、私の独自性を活かすということです。
誰でも、どこでも実施している同じ内容の講座を展開しても、たぶん私自身が楽しくないと思うのです。
心理カウンセラーの養成ではなく、人間関係を築くための講座等、行っても良いかもしれません。
思案します。
公開日:2012年3月14日