母親の子供への嫉妬の感情
若い母親が、子供に対して羨ましい、嫉妬する等の声を文献や、カウンセリングの場で聞いたことがあります。
これは、母親が子供時、実親よりきちんと養育されず(機能不全家族の問題)、結婚して子供を授かった今、子供に対して同じような思いはさせまいと子育てしている、母親の声です。
そして、子供に対する、この気持ち、感情を抱くことは不思議ではありません。
子供に対して羨ましい、嫉妬のような感情を抱かれているとしても、感情に良い、悪いはありません。
自分に何かを知らせてくれる、感覚的情報と捉えてください。
私はこの感情は、一生懸命、子育てをされているからこその、感情だと理解しています。
自分は実親から健全な子育てをしてもらえなかった。
その自分が母親として、子供に愛情を注ぎ、子供のためにいろいろとしている。
でも、自分は親から望む子育てはしてもらっていない。
なのに自分はこの子のために一生懸命、この子が羨ましいと、ふと、思ってしまう。
でも、一生懸命子育てをしていなかったら、この感情を抱くことはないでしょう。
自分が欲しくても手に入れることが出来なかったことを、子供にしてあげている。
立派なことだと思います。
機能不全の連鎖を止める子育てです。
でも、母親当人が、内心複雑な心境になってしまうことも分かります。
感情については、勝手にわいて、流れ、消えていく、雲のようなものとお考えください。
流れて行く感情にこだわらず。
誰でも1つの事に、様々な感情を抱くものとお考えください。
実親にしてもらえなかった、
立派な子育てをしているからこそ。
子供に対して、羨ましい、嫉妬の感情を持ってしまうのです。
羨ましい、嫉妬の感情に、心を留めることなく、前に進みましょう。