遺伝子解析により適職発見

以前、科学番組を見ていた時、私たちの遺伝子には
能力、性格傾向、病気になる可能性、寿命等、様々な情報が含まれていると
放映されていました。

人の遺伝子を分析することにより、その人の様々な面、個性を明確に、

予想出来るといったとこでしょうか。

さて、私たちが悩むことに
仕事の悩み、適職の悩みがあります。

これも、遺伝子を解析すれば、人各々、どの分野、方向に適した能力を有するかが分かり。
子供時より解析結果に従って、自己の遺伝としての潜在的な能力を磨いていけば、
適職の悩みは消えるのではないかと思いますが。

しかし、これは、やってはいけないこと。

人が自分を知るには、生きること、経験より学ばなければならず
自分が何に向いているのかも、生きていくなかで発見するものであると思います。

子供時より適性、将来の可能性、進むべき道を決められてしまうと
人として様々な経験をすることが出来ない人生となり、

偏った人間が誕生するように思えてしまうのです。

また、ある種の方向、適性に基づき、そのことに焦点を合わせ、努力し続けるということは
他にも、そのことに能力、適性を持った人がいて、常に競い合わなければならず
競い合うことで、優秀、1番になることを目指す、過当競争の世界となり
人に対する思いやりや、優しさの感覚を育むことが出来ず
常に自分さえ勝てばいいと、傲慢で勝手な人を
育ててしまうことになるかもしれないのです。

人は様々な経験より、自分を知る。

そして、思いやり、優しさ、悔しさ、喜び等を、バランス良く学び成長して
バランスの良い大人になるのだと思います。

ある種、カテゴリー、方向性のことばかりしていると、

性格に偏りが生じる可能性があります。

また、子供時に遺伝子解析より、この方向性が向いていると決められても、

その子供がその事が好きか、どうかは、別です。

遺伝上、向いているから、能力があるから、そのことが好きと結び付くとは限りません。

いずれにせよ、自己とは経験により知るものである。
これは、哲学。

遺伝子解析により分析して、人生を方向付けることは、科学の行き過ぎであり
偏った経験しか出来ない人生となると、
何というか人の道、倫理にも反するように思えます。

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