ヤングケアラー 人生に希望を(大阪)

ヤングケアラーとは、親や家族の介護、ケア、身の周りの世話等を行っている18歳未満の子供(青年)のことです。

最近まで、ヤングケアラーとはいう言葉。
私は知りませんでした。

しかし、ヤングケアラー、子供が親や家族の病気や障がいの介護等を行うことに専念、または、苦労、苦難を経験することは、その子供の人生の希望を奪ってしまう気がするのです。

心理カウンセリングで、ヤングケアラーの問題が解決出来るとは思っていません。

しかし、ヤングケアラーの問題に理不尽さを感じたのは、周囲の大人(親戚等)が、苦しんでいるのは病気のお父さん(お母さん)だよ、だから、精一杯介護、面倒をみてあげて等、無責任な発言を行う人がいることです。

学校に行きながら、親の介護、世話をするということが、子供にとって、どれだけ大変で辛いことでしょう。
他の子供は自由に遊び、勉強し、家族団欒を楽しんでいるのに。

しかし、ヤングケアラーは、親、家族の介護、お世話という仕事を担わされ、自分の時間が持てない、自分のしたいことが出来ないのです。
そして、勉強をする時間も取れない。

これは、言葉を変えると、自分の希望、夢のために活動する時間が持てないことを意味するのです。

子供に親や家族の介護、面倒をみることを最優先と言い放つ大人は、ヤングケアラーの子供の人生をどう考えているのでしょうか。

子供に対して、人生に与えられた試練、運命等思われているのでしょうか。
いや、そうではないと私は思います。

無責任な言葉を吐き捨てる大人たち、少なくとも大人なのだから、親や家族の状況、状態を尋ねてあげる、可能であれば、子供自身が置かれている環境改善について相談出来る先を探す、一緒に相談に行く等、これが、大人の勤めです。
これが、自分の親類の子供だとしたら、なおさらだと思います。
(大人の勤めと書きましたが、もちろん、この事については、ヤングケアラーとの距離感、立場によって変わってきます)。

私は今まで、親の病気等で時間を割いた、また、苦労した経験はありません。

だから、本音で書けば、ヤングケアラーの苦労、また、その後の人生の影響等は想像するしかないのですが、子供も10歳を超え青年期に向かうにつれ、自分の人生を真剣に考えはじめるでしょう。

このまま、ケアラーとして親や家族のため、生涯を費やすのか。
いや、人生は一度、自分のやりたいことにチャレンジするのか。

人生の選択で悩まれることも多々あると思います。
しかし、親や家族等を見放すことは出来ない、自分が責任を持ち介護等をするしかないと、多くのヤングケアラーは考えているでしょう。

また、ヤングケアラーの誇りは、親や家族のケアをしていることにあると話す方もおられました。
その気持ちも分かります。
しかし、その介護をしている親、家族が居なくなった時、ヤングケアラーの心の虚しさはどのようなものでしょうか。

現代、ITの時代、SNSで簡単に人がつながるとも言われている時代。
しかし、実際は孤独の蔓延した社会です。

ヤングケアラーも孤独だと思います。
子供ゆえ、大人ほど社会を生きる力(お金ではありません)、知恵はまだついていないでしょう。

政府も最近になって、ヤングケアラーの問題対処に本腰を入れはじめています。

ヤングケアラーが人生に夢や希望を持てず、就業の機会も奪われ、年齢を重ね、やがては、中高年のひきこもりの道へ向かわないことを願います。

その為に一番大切なことは、しっかりと社会とつながり、SOSを出せる体制を調え、問題を1人で抱えまないことでしょう。

これは、個人の問題ではなく、社会の問題でもあるのです。

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